戦前の結婚観
2022/10/23ツイート
あまり語られない日本の歴史について書き記しておく。
僕のじいちゃんは、父方・母方共に第2次世界大戦の戦争経験者である。
じいちゃんに
僕「ばあちゃんのどこが好きで結婚したんじゃ?」
と聞いた事がある。
じいちゃん「特に好きとかは無かったけど、まあ、いいかなと思って結婚した」
と回答が返ってきた時は焦った。
「これ聞いたらダメなやつだったんじゃ?」と思い唖然としていると、
じいちゃん「当時はそんな感じだったんじゃ」
と言った。
僕「ん?見合いか何かの結婚?」
じいちゃん「まあ、ちょっと違うけど、そんな感じ」
「う~ん、ちょっと良く分からないけど誤魔化しておこう」と思い、
ばあちゃんに
僕「ばあちゃんも、まあいいかなと思って結婚したんか?」
と冗談っぽく言った。
ばあちゃん「いやいや、そんな感じじゃない」
と、ばあちゃんが手を振りながら否定した。
僕が希望を見出したように、
僕「ばあちゃんは、じいちゃんが好きだったんか?」
と言うと、
ばあちゃん「いやいや、違う。そんなんじゃない」
僕は首を傾げる。
ばあちゃん「私らの時代はそんなんじゃない。断るとかそんなのなかったし、この人と結婚するって言われて、ああ、そうですかって感じだった」
じいちゃん「そうそう」
僕「じいちゃんも断るとか無かったんか?」
じいちゃん「断る事はできたけど、まあ、いいかなと思って」
僕「男尊女卑か」
ばあちゃん「いやいや、そんな大袈裟な物じゃない」
じいちゃん「そこまで大袈裟ではないと思うけど、そうかと言われるとそうなのかもしれんけどな」
僕「ばあちゃんらは変に思わんかったんか?」
ばあちゃん「いや、別に。みんなそうだったし」
じいちゃん「そうそう」
ばあちゃん「でも、好き合ってる同士なら結婚はできたよ」
じいちゃん「ああ、そうそう」
僕「それで結婚した人おるん?」
ばあちゃん「・・・」
ばあちゃんは沈黙して、じいちゃんを見る。
じいちゃん「知らん」
と首を振った。
「父方のじいちゃん達はこんな感じだったけど」と、母方のじいちゃん達にも聞いてみた。
全く一緒の回答だった。
当時、僕は小学生でしたが、近年まで女性差別が行われていた事を知った。
戦死者には申し訳ないが、戦争に負けて良かったと思い始めたのもこの頃からである。
地区の子供会の大人にもこんな事を言われた事がある。
おっさんA「自分達の言う事を聞いてたら、好きな子と結婚させてあげるよ。俺もそれで今の嫁と結婚した」
ヤクザもこんな事を言っていた。
ヤクザA「自分らが結婚相手を決められないと面白くない」
そして、宮家は、
宮家「それは政治だ」
と言っていた。
そうやって人をコントロールしてきた人間達が、ソレを簡単にやめる訳がないわな。
ソレを行う一例。
1.相手の気持ちを寄せ付けさせる
2.相手を逆らわない状態にさせる
助ける側に配置して、様子を見ながら仲間に襲わせる等。
2の場合は、「おまえがこいつと結婚するには他にどんな方法があるんや?」とか言われる事もあるそうです。
補足
戦前は、奥ゆかしさを美徳する等してコントロールしていたようだ。
お互い好きかどうかなんて、非常に分かりにくい問題なので、コントロールも容易だろう。
ちなみに、現在でもこういった事は行われている。
女を餌に自分達のいう事を聞かすのは、朝廷時代から続く宮家の政治だ。